[北京 31日 ロイター] – 中国国営中央テレビ(CCTV)によると、台風5号(トクスリ)の影響で首都北京が記録的な大雨に見舞われ、数万人が避難を余儀なくされている。空の便にも遅れや欠航が出るなどしている。

台風5号は週末に南東部の福建省に上陸し、広範囲に浸水被害をもたらした。

中国気象当局によると、熱帯低気圧に変わった後も北京や河北省、天津市、山西省東部で大雨が続いている。

北京市の観測所によると、夜間の平均降雨量は140.7ミリに達し、房山区では最大雨量が500.4ミリを記録した。

市内では大雨に対する最高レベルの警報である赤色警報が継続されたほか、河川の氾濫が予測されるとして洪水警報が引き上げられた。

報道によると、3万1000人以上が自宅から避難。4000以上の建設現場で作業が停止され、約2万棟の建物で被害調査が行われた。市内の観光地も閉鎖された。

航空機の運航を追跡するアプリのフライトマスターによると、北京では31日朝、180便以上が欠航したほか、数百便が遅延した。