[東京 1日 ロイター] – 松野博一官房長官は1日の閣議後会見で、自民党の世耕弘成参院幹事長が日銀のイールドカーブコントロール(YCC)柔軟化を警戒する姿勢を示したことに関連して、「今回の決定は粘り強く金融緩和を継続するためのものと受け止めている」との考えを示した。

国内メディアによると世耕氏は31日、日銀の決定について「緩和からいよいよ離脱を始めるメッセージが出始めていると思っている」と指摘。「植田和男総裁に目を光らせておかないといけない」と警戒感を示した。

松野長官はこの発言について、詳細を承知してないのでコメントを控えるとした上で、「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済、物価、金融情勢を踏まえつつ賃金の上昇を伴うかたちでの物価安定目標の持続的・安定的な実現に向け、適切に金融政策運営を行うことを期待している」と語った。