[2日 ロイター] – 暗号資産(仮想通貨)交換業世界最大手のバイナンスは、暗号資産の取引が2021年に違法化された中国で1カ月の関連資産取引高が900億ドル相当あったと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が2日、現・旧従業員の話などとして報じた。
この取引により、中国はバイナンスにとって最大の市場となり、一部の大口トレーダーによる取引を除いて全世界の取引高の20%を占めたという。同紙は取引が行われた月を特定していない。
バイナンスの起源は中国にあるが、規制当局が取り締まりに乗り出した17年に撤退した。同社はWSJの報道に関するロイターのコメント要請に応じていない。
同社の広報担当者はWSJに対し「Binance.comのウェブサイトは中国でブロックされており、中国を拠点とするユーザーはアクセスできない」と述べた。