[オスロ 4日 ロイター] – デンマーク司法省は3日遅く、コーラン焼却事件を受けて同国への脅威が増していることから、国境管理を強化すると発表した。

スウェーデン政府も今週、同様の決定を下している。

デンマークとスウェーデンではここ数カ月、イスラム教の聖典コーランに火を付けたり、破り捨てたりする事件が何度も発生。イスラム諸国の反発を招いている。

デンマーク司法省は「足元の具体的な脅威に対応するため、デンマークへの入国者の監視を強化する必要があるとの結論に達した」と表明。まず今月10日まで国境管理を強化する。

デンマーク、スウェーデン両政府はコーラン焼却を非難。こうした行為に歯止めをかけるため、新法を検討していることを明らかにしている。ただ国内では、憲法で保護された言論の自由が損なわれかねないとの批判も出ている。