[東京 4日 ロイター] – 公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が4日発表した運用実績によると、2023年4―6月期の運用損益は18兆9834億円の黒字だった。国内外の株価が戻り歩調で推移し、為替円安に伴う含み益も膨らんだ。四半期ベースとしては過去最大の含み益となった。
収益率ベースではプラス9.49%だった。主要4資産のうち、国内外の株式に加えて外国債券もプラスに寄与した。植田日銀による政策修正への警戒感から国内債券は小幅なプラスだった。
年金特会が保有する短期資産を含む積立金全体のうち、6月末時点の保有比率は国内債券24.47%、外国債券24.29%、国内株式25.14%、外国株式26.10%。プラス運用となったことで全体の運用資産残高は219兆1736億円に増えた。