任期満了に伴う埼玉県知事選は6日投開票され、無所属で現職の大野元裕氏(59)が、共産党公認で県委員会書記長の柴岡祐真氏(39)、無所属で音楽家の大沢敏雄氏(69)の2新人を破り、再選を果たした。
投票率は23.76%。全国の知事選の過去最低は2011年の同県知事選の24.89%だったが、今回それを下回り最低を更新した。
大野氏は少子高齢化や災害に対応したまちづくり、新型コロナウイルス対応など1期目の実績をアピール。19年の前回選は野党系候補として与野党対決を制したが、今回は自民、立憲民主、日本維新の会、公明、国民民主5党の県組織が支持し、与野党相乗り状態となった。
柴岡氏は物価高騰対策や学校給食費・子ども医療費の無償化を掲げ、「大野氏と自民党の一体化」を批判。大沢氏は教員の働き方改革などを訴えたが、及ばなかった。