[10日 ロイター] – 米共和党の大口献金者らから接待を受けていた疑惑が浮上している米最高裁・保守派のクラレンス・トーマス判事が、これまでに伝えられている以上に豪華な接待を受けていた可能性があると、米ニュースサイト「プロパブリカ」が10日報じた。
プロパブリカによると、トーマ氏は1991年の最高裁判事就任以降、少なくとも38回の旅行に加え、34回のプライベート機やヘリコプターによる送迎、スポーツイベントのVIPチケット、フロリダ州やジャマイカでのリゾート滞在、高級ゴルフクラブへの招待などを受けていたとみられる。
プロパブリカは今春、トーマス氏が不動産王ハーラン・クロウ氏から数十年にわたり豪華な旅行を提供されていたが、財務報告で開示していなかったと報道。トーマス氏は「個人的な接待」は連邦規則の下で報告の義務がないとの助言を得ていたとする声明を出していた。
米国では終身雇用の判事には拘束力のある倫理規定がない。