[ニアメー 11日 ロイター] – 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の報道官は11日、クーデターの起きたニジェールへの軍事介入の可能性の準備を進めるため、数日中に加盟国の軍指導部による会合を開催する見通しと明らかにした。
議長国を務めるナイジェリア当局者やコートジボワール軍筋によると、会合は12日にガーナで開催される予定という。
ECOWASは10日に開いた緊急首脳会議で、ニジェール情勢を巡り「最終手段としての武力行使を含め、いかなる選択肢も排除されていない」とし、政権を掌握した軍事政権に対抗するため、加盟国に対し待機部隊の発動を要請した。
ただ、軍事介入の詳細を巡ってはなお加盟15カ国間に温度差があるもよう。
派遣する部隊の規模を明確に示しているのは現時点でコートジボワールのみで、ワタラ大統領は10日、850人の大隊を派遣すると言明した。
ベナン軍の報道官は11日、兵力を提供するとしつつも、規模については言明することを避けた。セネガルは先週、ECOWASが軍事介入に踏み切るのであれば、軍部隊を派遣する意向を示している。
ガンビアとリベリアの閣僚はロイターに対し、部隊派遣を巡る決定はまだ下されていないと語った。
議長国ナイジェリアなど、多くの加盟国はコメントを控えている。
半面、ニジェールと国境を接するマリとブルキナファソの軍事政権は、ニジェールで政権を掌握した軍事政権を擁護する考えを示した。