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[ランチョミラージュ(米カリフォルニア州) 20日 ロイター] – メキシコのバハカリフォルニア半島を通過して米カリフォルニア州に到達した熱帯低気圧「ヒラリー」は20日、ロサンゼルスの東と西で鉄砲水を引き起こした。

同州のニューサム知事は、南カリフォルニアの大部分に非常事態を宣言。この地域では少なくとも21日午前3時(日本時間午後7時)まで鉄砲水警報が発令されている。

メキシコでは大雨で鉄砲水の発生が伝えられ、1人が死亡した。

ロサンゼルス郡を襲った1939年以来の熱帯低気圧は、ロサンゼルス市東部のサンガブリエル山脈と北西に位置するベンチュラ郡沿岸部で深刻な洪水を引き起こした。

サンバーナーディーノ郡は山間部や渓谷にある多くの町に避難命令を出した。

気象当局は、ベンチュラ郡では2時間以内に最大50ミリの雨が降り、生命を脅かす洪水の危険性があると警告した。

日本時間21日午後0時時点で、ヒラリーはサンディエゴの北西170キロにあり、北北西に向かって進んでいる。風速は約21メートル。

サンディエゴ、ラスベガス、ロサンゼルスでは数百の航空便が欠航となり、プロスポーツの試合も日程が変更された。州内2大学区のロサンゼルス統一学区とサンディエゴ統一学区は21日の授業を取りやめた。

ヒラリーは20日にメキシコ・バハカリフォルニア半島北部に上陸。同国陸軍によると1900人近くが避難した。