[台北 21日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は21日、2024年の防衛予算を域内総生産(GDP)の2.5%に当たる6068億台湾ドル(190億米ドル)とする案を発表した。前年比3.5%増加し過去最高を更新する。
中国からの脅威が高まる中、防衛強化の取り組みを続けると表明した。
予算案は立法院(国会)の承認が必要になる。
7年連続の増額となるが、伸び率は今年の前年比14%を大幅に下回る。
今年と同様に防衛予算には特別予算が含まれるが、詳細は明らかにしなかった。
全体の予算案に関する高官らとの会談後に総統府が発表した声明によると、蔡氏は「台湾は引き続き自衛能力を強化して自衛の決意を示し、域内の安全と利益を確保し、より多くの国際支援を求めなければならない」と述べた。
予算案は24日に正式に閣議にかけられ、詳細が発表される。
中国は今年の国防費について前年比7.2%増加するとしている。