[22日 ロイター] – 米中西部では今週、記録的な電力需要増加で電力システムに打撃が及んでいる。厳しい猛暑から逃れるため、家庭や企業のエアコン使用が増加していることが背景にある。
独立系送電システム運営会社MISOは、全ての電力会社に対し、予測される電力負荷に対応するため、利用可能なあらゆる電力源を確保するよう、既に通知したと述べた。MISOは、米ミネソタ州からルイジアナ州、およびカナダ・マニトバ州を含む15州の4500万世帯を対象とした送電網を管轄している。
アキュウェザーによると、24日はインディアナポリスで今年最も暑い日となり、気温は37.8度と、記録的な水準に達する見通しだ。
MISOの幹部は「気象予報に基づき、複数の警報や勧告を発令した。電力供給を継続するため、さらに緊急措置が求められる可能性がある。このような猛暑時では通常の対策だ」と説明した。
また、電力需要は23日が12万7265メガワット(MW)、24日は13万0107MWに達し、現時点で過去最高の2011年7月の12万7100MWを超える見通しという。