- エヌビディア決算予想上回る、プリゴジン氏墜落機に搭乗か
- 欧米PMI低調、最終ステップ説明へ、手数料開示義務
中国経済への懸念がくすぶっています。ナイキなど米企業にも影響が出ており、海外投資家の中国株売りも止まらず。欧米のようなリベンジ消費が巨大市場の中国で起これば世界経済の強力なけん引役になるとの期待はしぼみました。米外交問題評議会(CFR)の中国専門家、劉宗媛氏は需要(Demand)、債務(Debt)、少子高齢化といった人口動態(Demographics)、デカップリング(Decoupling)の「4つのD」が足かせになっていると分析。成長モデルに深く根付くこうした構造的な問題を「ゼロコロナ」による突然の経済活動停止が覆い隠してきたと述べています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
エヌビディア
米半導体メーカーのエヌビディアが発表した5-7月(第2四半期)決算は売上高が市場予想を上回った。売上高は前年同期の67億ドルから135億1000万ドルに増加。市場予想の110億4000万ドルを上回った。データセンターの売上高は市場予想の79億8000万ドルに対し103億2000万ドル。ゲーム関連売上高は前年同期比22%増の24億9000万ドルと、市場予想の23億8000万ドルを上回った。8-10月(第3四半期)の売上高見通しも市場予想を上回り、エヌビディア株価は時間外取引で上昇。
墜落機に搭乗か
ロシアのトベリ州で23日に墜落したプライベートジェットの乗客リストに、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が含まれていたと、同国インタファクス通信が伝えた。ロシア航空当局の情報を引用している。モスクワからサンクトペテルブルクへ向かっていた同機のパイロット3人と乗客7人全員が死亡したと、先に国営タス通信が報じた。同通信はまた、墜落したジェット機にプリゴジン氏が搭乗していたとも伝えた。プリゴジン氏率いるワグネルは6月にプーチン政権に対する反乱を試みたが、モスクワ方面への進軍を途中で停止。同氏はベラルーシへの亡命で合意していた。
PMI低調
8月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は47と、拡大と縮小の境目を示す50をさらに大きく下回り、ブルームバーグの調査に答えた全てのエコノミストの予想も下回った。これまで拡大を維持してきたサービスセクターも縮小に転じ、製造業に続いた。米国の総合PMIは6カ月ぶり低水準の50.4。市場予想の51.5を下回った。新規受注が悪化する一方で、賃金や資材コストは伸びが加速した。英国の総合PMI速報値も47.9と、予想の50.4に届かなかった。景気減速を示唆する弱いPMIを受けて、利上げ観測が後退した。
最終ステップ
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、ワイオミング州ジャクソンホールで25日に講演を行う際、インフレ抑制キャンペーンの最終ステップについて詳細を説明し、任務完了へのコミットメントを強めるとみられる。最近に至るまで進むべき道は明確だった。だが、インフレ鈍化が続き、さらにどれだけの取り組みが必要かを巡って当局者間の意見が分かれる段階へと移ってきた。議長は今回の発言の場を利用して、追加利上げの是非を米金融当局がどのように判断し、利下げに転じる時期をどのように決定するかについて概略を示す可能性が高い。
SEC義務付け
ヘッジファンドとプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社は、米証券取引委員会(SEC)が23日に採択した包括的な規制に基づき、新たな手数料開示を義務付けられるほか、投資家への特別待遇を制限される。5人の委員で成るSECは、四半期の手数料や費用に関する投資家への詳細な説明をプライベートファンドに義務付けることを投票で決定。こうした企業は一部の投資家に他よりも容易な換金を認めることについても、ファンドの他の投資家全てにそうした取り決めが提案されない限りは禁止される。
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