[22日 ロイター] – 米大学入学選考で人種を考慮する積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を巡る最高裁の違憲判決を導いた保守派活動家エドワード・ブラム氏が設立した団体は、多様性推進のため提供しているフェローシップ(奨励制度)が違法だとして、2つの大手法律事務所を提訴した。
同氏の「アメリカ平等権同盟(American Alliance for Equal Rights)」が訴えたのはダラスのパーキンス・クイとマイアミのモリソン・フォースター。最高裁は6月、同氏が設立した別の団体の主張を認め、多くの大学が採用しているアファーマティブ・アクションを違憲と判断した。
白人であるブラム氏は「人種が違うという理由でフェローシップから学生を排除することは、不公平で偏向的で違法だ」と主張した。
パーキンス・クイは、法曹界の多様性を推進するというコミットメントは「揺るがない」として争う姿勢を示した。
モリソン・フォースターからはコメントを得られていない。