[台北 24日 ロイター] – 台湾政府は24日、戦闘機などの武器を購入するため2024年に追加で943億台湾ドル(29億7000万ドル)支出する予定だと発表した。
蔡英文総統は21日、24年の防衛予算を域内総生産(GDP)の2.5%に当たる6068億台湾ドル(190億米ドル)とする案を既に発表している。前年比3.5%増となる。
政府統計局は予算を審議する閣議後、943億台湾ドルの追加支出の約半分は戦闘機の購入に、残りは海軍の防衛力強化に充てられると説明した。
予算案は立法院(国会)の承認が必要になる。
中国は過去3年間、台湾への軍事的・政治的圧力を強めている。
蔡総統は、米国製戦闘機「F16」の性能向上や独自の潜水艦開発など台湾の軍事力近代化を進め、中国に対抗できるようにしている。
米国防総省は23日、「F16」用赤外線捜索追尾システムなどの台湾への売却を承認したと発表した。