Christopher Condon

  • 米財務省は容認するかとの質問に「詳細に左右されるだろう」と返答
  • 「介入についていつも彼らと連絡を取り合っている」と財務長官

イエレン米財務長官は19日、日本の通貨当局による円相場下支えの外国為替市場介入について、為替レートの水準に影響を及ぼすことでなく、ボラティリティーを滑らかにするスムージングが目的であれば、理解できるとの認識を明らかにした。ニューヨークで開催中の国連総会の場で記者団に語った。

  日本の通貨当局が外為市場で円買い介入に動く場合、米財務省は容認するかとの質問に対し、イエレン財務長官は「大いに詳細に左右されるだろう。こうした介入について、われわれはいつも彼らと連絡を取り合っている」と答えた。

  財務省の神田真人財務官は20日、米財務長官の発言を受け、米国をはじめ海外当局とは「過度な変動は望ましくないとの認識を共有している」とした上で、「行き過ぎた変動に対しては適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取っていきたい。海外当局、とりわけ米国とは日ごろから極めて緊密に意思疎通を図っている」と記者団に述べた。

  日本の通貨当局は昨年、円安阻止に向け、1998年以来約24年ぶりに外為市場での円買い・ドル売り介入に踏み切った。

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  イエレン氏はまた、中国経済減速の影響が米経済に波及することもあり得ると述べる一方、自身はそれが起きるとは予想していないと説明した。「中国は大幅な減速を回避するため、政策余地を活用する可能性が最も高いだろう」と同氏は指摘した。

原題:Yellen Says Yen Intervention Understandable If Due to Volatility(抜粋)