- シカゴ連銀総裁の見解、GDP確定値、ドイツ連銀総裁発言
- UAW要求変更、中国恒大会長に犯罪の疑い
今週末に開催される米NFLカンザスシティー・チーフス対ニューヨーク・ジェッツのチケットの売れ行きが高まっています。チーフスのトラビス・ケルシー選手との交際がうわさされる米人気歌手テイラー・スウィフトさんが先週末の試合を観戦した直後の24時間に、チケット販売サイト「スタブハブ」でジェッツ戦のチケットの販売は2倍に急増。チーフスの他のゲームも需要が高まっています。スウィストさんの影響力は音楽や文化だけにとどまらず、スポーツ界にも及んでいます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
過度な利上げ
シカゴ連銀のグールスビー総裁は、インフレ抑制には著しい失業率の悪化が必要だとする伝統的な経済理論を金融政策担当者は過度に重視すべきではないとの考えを示し、固執すれば政策金利を必要以上に引き上げるリスクがあると述べた。こうした従来の理論は「最近のインフレ動向に関する重要な特徴を見逃しており、現在の環境でインフレと失業率の間にある多大なトレードオフは不可避だとの考えをかたくなに信じれば、目先の金融政策運営で見誤る深刻なリスクがある」と語った。
GDP確定値
4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)確定値の統計では、個人消費の伸びが前期比で年率0.8%増と、改定値(1.7%増)のほぼ半分に下方修正され、約1年ぶりの低い伸びとなった。サービスへの支出鈍化が主に反映された。GDP全体では、設備投資が上方修正され、個人消費の減速を補った。純輸出と在庫も上方修正され、成長への足かせではもはやなくなっている。食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア価格指数は4-6月に前期比3.7%上昇で、改定値から変わらず。これは2021年1-3月期以来の小幅な伸び。
追加利上げ
インフレが予想以上に根強ければ欧州中央銀行(ECB)は政策金利をさらに引き上げる用意があると、ECB政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁が今月18日のセントラル・バンキングとのインタビューで語った。ユーロ圏諸国の大半でインフレは鈍化しているものの、ECBが目指すインフレ率2%への低下は2025年下期とみられている。このシナリオに遅れが生じれば、ナーゲル氏のようなタカ派寄りの当局者は追加利上げを求める可能性が高い。
30%の賃上げ要求
全米自動車労組(UAW)は少なくとも30%の賃上げを大手自動車メーカー3社に要求する考えだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。UAWは当初40%ほどの賃上げをフォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスに求めていた。一般的な賃上げのほか、生活費調整(COLA)も考慮に入れている。少なくとも30%の賃上げなら自動車産業の非組合員の関心を呼び起こし、UAWの加入者数拡大に寄与することが期待されると、関係者は述べた。UAWの組合員数は1970年代には100万人を超えていたが、現在は40万人となっている。
強制的な措置
中国の不動産開発大手、中国恒大集団は香港証券取引所に提出した文書で、許家印会長が「強制的な措置」の対象になっているとの通知を関連当局から受けたと報告した。強制的な措置の内容や、関与したとされる犯罪について具体的には説明していない。同社の株式はあらためて通知があるまで取引停止になるという。許会長は警察当局に今月連行され、指定された場所で監視されていると、関係者が述べていた。
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