[ニューヨーク 1日 ロイター] – トムソン・ロイター(TRI.TO)(TRI.N)が1日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。コスト削減のほか、法務など主要部門の好調な業績が寄与した。
1株当たりの調整後利益は0.82ドルと、市場予想の0.71ドルを上回った。
ただ、総売上高は1%増の15億9000万ドルで、LSEGがまとめた市場予想の16億1000万ドルを下回った。
決算を受け、株価はニューヨーク市場およびトロント市場で3%超上昇した。
スティーブ・ハスカー最高経営責任者(CEO)は、生成AI(人工知能)を自社製品の重要な構成要素とすることで大きな進歩を遂げたと述べた。
また、新たに10億ドルの自社株買い戻し計画を発表した。2023年の見通しは維持した。
リーガル・プロフェッショナル部門のオーガニック売上高(買収・売却や為替相場などの影響を除く売上高)は6%増加したが、総売上高は一部部門の売却を反映して2%減少した。
ロイター・ニュース部門のオーガニック売上高は3%増加した。
同社は企業買収に年間100億ドル、AI機能への投資に同約1億ドルの支出を計画している。