[ニューヨーク 6日 ロイター] – トランプ前米大統領や一族が経営する複合企業の資産価値を偽り不正な利益を得たとして東部ニューヨーク州の司法長官が起こした民事訴訟で、トランプ氏は6日、ニューヨーク州の裁判所に出廷し証言を行った。トランプ氏は反抗的とも受け止められる発言の中で不当な扱いを訴え、判事が証言を打ち切ると警告する場面もあった。
トランプ氏は証言で質問に直接回答せず、代わりに自身の財産や富を自慢するような発言を行ったほか、ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官が自身を標的にして訴訟を起こしたと非難。ニューヨーク州裁判所のアーサー・エンゴロン判事は自身の不動産の価値を低く見積もっているとも非難し、「詐欺を行っているのは法廷の方だ」と述べた。
エンゴロン判事はトランプ氏に対し、質問に直接答えなければ証人席を出るよう要請する可能性があると警告。「ここは法廷であり、政治集会ではない」と述べ、トランプ氏の弁護士に対し依頼人をコントロールするよう要請した。