[バグダッド 8日 ロイター] – 米軍が駐留するイラク北部のハリール空軍基地に武装ドローン(無人機)による攻撃があった。治安筋2人が8日明らかにした。これより先、バグダッドの米大使館では攻撃の可能性を警告するサイレンが鳴った。
米大使館が位置するバグダッドの旧米軍管理区域(グリーンゾーン)内の複数の関係者によると、8日夕に大使館で警報が鳴り響いた。飛翔体の着弾や負傷者の報告はないという。
大使館の報道官やイラク政府治安当局者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
「イラクのイスラム抵抗勢力」と名乗る組織が犯行声明を出し、無人機2機でハリール空軍基地を攻撃したと明らかにした。
イラクやシリアに駐留する米軍や国際部隊は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始後に基地への攻撃が相次ぐ中、警戒を強めている。
イラクのイスラム抵抗勢力はこれらの攻撃の多くを実施したと主張し、ハマスとの戦闘でイスラエルを支援する米国の動きへの対応だとしている。