【ニューヨーク=寺口亮一】米新聞大手ニューヨーク・タイムズは8日、9月末時点で電子版や紙媒体、アプリを合わせた有料購読者が初めて1000万人を超えたと発表した。スポーツ情報専門サイト「ジ・アスレチック」やゲームと合わせた高単価のパッケージ販売が好調だったという。
ニューヨーク・タイムズのビル(米ニューヨークで)=ロイター
同日発表した7~9月期決算によると、有料購読者は約1008万人。このうち9割超の941万人がデジタルのみの契約で、6月末時点と比べ21万人増えた。紙媒体の購読者は2万人減の67万人だった。売上高は前年同期比9・3%増の5億9834万ドル(約903億円)、最終利益は同46・4%増の5361万ドル(約80億円)だった。
同紙は昨年2月、ジ・アスレチックの買収完了で「全契約者数が1000万人を超えた」と発表した。当時は契約件数を集計していたが、同年の決算報告から複数のサービスを契約していても購読者を1人と数える方式に変更した。