- 円が年初来安値の後に急上昇、キャメロン英元首相が外相に
- 米個人投資家センチメント改善、大幅利下げ予想、イスラエル情勢
ロサンゼルスで豪邸を売るのでなく、貸し出す動き。背景には、住宅ローン金利の急上昇で潜在的な買い手が手を出せずにいることや、市が導入した新税により売り手が不利になっていることがあります。最近の俳優組合のストも影響しているようです。起業家のロブ・デサンティス氏は7つの寝室と12のバスルームがあるビーチ沿いの高級住宅を貸し出します。料金は1カ月当たり15万ドル(約2270万円)。資産家がキャッシュを稼ぐ手段として豪邸を貸し出す動きが広がるのか、注目されています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
円が一転して上昇
13日のニューヨーク外国為替市場で、円はドルに対して年初来安値を更新した後、急激に反転して上昇した。市場関係者の間では、日本当局による介入ではなく、オプションのポジショニングが一部影響したとの見方がある。円は対ドルで一時1ドル=151円91銭と年初来安値を付けた後、急速に151円21銭まで上昇した。バノックバーン・グローバルのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、1ドル=152円の水準で13日に満期日を迎えるドル・円のオプションが約12億5000万ドル(約1890億円)相当あり、それがその水準付近での円の急激な動きにつながった可能性が高いと指摘した。
予想外の政権入り
英国のキャメロン元首相が、スナク内閣の外相に就くサプライズ人事が発表された。キャメロン氏は2010年から16年まで政権を担ったが、欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を決定した首相としてのイメージが今でも強く残る。首相任期中の中国との近さについても、早速批判の声が上がっている。スナク首相はブレーバーマン内相を解任。空席となった内相ポストにクレバリー外相が就き、キャメロン氏はクレバリー氏の後任となる。
高揚感
米国株式市場が急ピッチの回復を見せる中、市場では高揚感が漂い始めている。米個人投資家協会(AAII)の調査によると、株式市場に対して楽観的との回答が75%増える一方、悲観的との回答は急減した。AAIIの「ブル・ベア」スプレッドは41ポイント跳ね上がり、前週比の上昇幅としては2009年初頭以来の大きさとなった。個人投資家のセンチメントが大きく改善している背景には、S&P500種株価指数が上昇傾向を保っていることがある。政策金利がピークに達し、数十年ぶりの積極的な金融引き締めが終わりに近づいているとの観測が地合いを明るくしている。
275bp利下げ予想
連邦準備制度理事会(FRB)は来年に政策金利を合計275ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げると、UBSインベストメント・バンクのストラテジストは予想している。市場が織り込んでいる利下げ幅の4倍に近い。アレンド・カプテイン、バーヌ・バウェジャ両氏は、継続的なインフレ率低下によりFRBは早ければ3月にも金融緩和をスタートできると予想。緩和サイクルでは典型的とされる大幅での刻みになる可能性が高いとみている。フェデラルファンド(FF)金利が2024年末までに2.5-2.75%に低下するとみており、2025年初期までにターミナル金利(金利サイクルの最終地点)の1.25%をつける見通しだとしている。
燃料不足で人道活動停止へ
パレスチナ自治区ガザで活動する国連の主要機関が、燃料不足により向こう48時間で人道活動を実質的に停止すると発表した。イスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラは国境を挟んで互いを攻撃。レバノン南部の村ではイスラエル軍の空爆で2人が死亡した一方、イスラエル電力公社は従業員の1人がヒズボラの対戦車砲で亡くなったと明らかにした。ガザ市のクッズ病院近くでは激しい砲撃が続いた。イスラエルは学校や大学、モスクなど市民生活の中にあるインフラを標的にしている。
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