中国不動産販売、1─10月は前年比6.8%減 投資は9.3%減

[北京 15日 ロイター] – 中国国家統計局が15日発表したデータに基づくロイターの計算によると、10月の不動産販売は減少ペースが加速し、不動産投資も低迷した。当局の支援策にもかかわらず、同部門がまだ落ち込みから脱していないことを示唆した。

不動産販売(床面積ベース)は前年比20.33%減少。9月は19.77%減だった。

不動産投資は16.7%減。9月は18.7%減少していた。

統計局の発表によると、1─10月の不動産販売は前年同期比7.8%減少した。1─9月は7.5%減少だった。

不動産投資は9.3%減で、1─9月(9.1%減)より大幅な落ち込みとなった。

新規着工(床面積ベース)は23.2%減少。1─9月は23.4%減だった。

当局は住宅購入規制の緩和や借り入れコスト引き下げなど不動産支援策を強化してきたが、主要都市での目立った回復にはつながっていない。

先月開かれた中央金融工作会議で不動産市場に関するサプライズはほとんどなかったが、当局は他の業界にもリスクが波及し、金融安定を脅かす可能性を懸念している。

ブルームバーグ・ニュースは14日、中国が少なくとも1兆元(1370億ドル)の低利資金を都市部の再開発や手頃な価格の住宅プログラムに提供する計画だと報じた。