【台北時事】来年1月13日投開票の台湾総統選で、最大野党・国民党の侯友宜・新北市長(66)と第2野党・民衆党の柯文哲・前台北市長(64)が24日、中央選挙委員会(選管)に立候補を届け出た。両党は先に届け出た与党・民進党の頼清徳副総統(64)を下すため候補者一本化協議を直前まで続けたが決裂し、野党分裂による選挙が確定した。選挙戦は三つどもえの構図となり、頼氏に有利な展開となった。
無所属での出馬を目指した鴻海(ホンハイ)精密工業創業者の郭台銘氏(73)は24日、不出馬を発表した。届け出は同日夕に締め切られた。
柯氏はこの日訪れた台北市の選管で、記者団に「台湾をイデオロギーの泥沼から脱出させる」と強調。民進、国民の二大政党が対中政策で世論を二分し、政権争いを繰り返してきた状況を打開する決意を表明した。侯氏は「困難な戦いだが最後は必ず勝利する」と主張した。