【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポストは25日までに、ロシアと中国の企業幹部が、ウクライナ南部クリミア半島とロシア本土を結ぶ海底トンネルの建設について協議していると報じた。ロシア占領下にある同半島と本土は「クリミア橋」で結ばれているが、橋はウクライナの攻撃にさらされ、ロシア軍は補給路寸断に悩まされている。
クリミア橋防衛、ロシアの「負担」に ウクライナの攻撃で―英国防省分析
同紙がウクライナ治安当局から入手した情報によれば、ロシアと中国の企業連合関係者の電子メールで、中国国有の建設大手、中国鉄建(CRCC)が「クリミア地域での鉄道・道路建設事業を請け負う」用意があると指摘された。CRCCはモスクワの地下鉄延伸事業に携わるなど、ロシアと深い関わりがある。
ただ、米政府関係者は、クリミア橋近くでのトンネル建設には完成までに巨額の資金と長い時間がかかる上に、それほど大規模の事業が紛争地域で行われた例がないと指摘。実現性を疑問視している。