[モスクワ 26日 ロイター] – ロシアの反政権活動家ナワリヌイ氏が26日、北極圏の刑務所に到着したことを確認した。元気だとX(旧ツイッター)に投稿し、弁護士に面会したと述べた。
ナワリヌイ氏はモスクワの東方ウラジミール州の刑務所に収監されていたが、今月6日から2週間以上にわたり消息が途絶え、安否が心配されていた。同氏の広報担当者が25日に、北極圏にあるヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所に収容されていると述べていた。 もっと見る
ヤマロ・ネネツ自治管区はモスクワの北東約1900キロの距離にある。ナワリヌイ氏が収監されている刑務所は北極線の約60キロ北にソ連時代の1960年代に強制労働収容所システムの一環として設置され、ロシアで最も厳しい刑務所の一つとして知られる。
ナワリヌイ氏はXへの投稿で「僕はあなたたちの新しい『ファーザー・フロスト(ロシア版サンタクロース)』だ」とし、「20日間に及ぶ移動でかなり疲れたが、ファーザー・フロストがそうであるように僕も上機嫌だ」と健在ぶりをアピールした。
その上で支持者に対し、自身が直面していることに動じていないと表明。「僕のことは心配しないでほしい。僕は元気だ。ようやくここまで来られたことをうれしく思っている」と語った。
ナワリヌイ氏の広報担当者のキラ・ヤルミッシュ氏は、ナワリヌイ氏をこのような遠隔地に移動させたのは、同氏を孤立させ、弁護士や支持者との接触を一段と困難にするためだと述べている。