[アムステルダム 17日 ロイター] – オランダの半導体装置メーカー最大手ASML(ASML.AS), opens new tabの幹部は17日、中国顧客からの需要が堅調に続き、同社の受注残高の約20%を占めることを期待していると述べた。
ピーター・ウェニンク最高経営責任者(CEO)は、第1・四半期決算発表後の電話会議で、中国の顧客に販売済みの機器に対するサービスを提供できない理由は現時点ではないと言及した。
米国とオランダ政府は、昨年導入された対中輸出規制の対象となるASMLの先端半導体製造装置の保守・修理などのアフターサービス提供を巡り協議を続けている。
バイデン米政権はASMLに対し、中国での製造装置向けの保守点検などのサービス業務を打ち切るよう要請する構えを見せていた。 もっと見る
ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は、中国企業の需要は最先端半導体製造装置ではなく、冷蔵庫や携帯電話、玩具、自動車などに必要とされる「従来型」のもので、これらは輸出規制の対象にはならないと述べている。
ASMLの第1・四半期の売上高のうち中国向けが過去最高の49%を占めたものの、近年では中国は台湾と韓国に次ぐ3番目の市場となっている。
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▽米政府がASMLに中国向けサービス業務打ち切り要請へ=関係者<ロイター日本語版>2024年4月5日午前 7:07 GMT+9