[チューリヒ 6日 ロイター] – スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のジョルダン総裁は6日、現物資産をブロックチェーン技術によってデジタルトークンに転換する「トークン化」について、より安全かつ効率的な決済手段として最適な形での活用を積極的に検討していく方針を示した。
ジョルダン氏は「中銀はトークン化が一定の規模で普及するまで待ちの姿勢を貫くか、市場の動きと独立してトークン化を推進するか、それとも市場参加者と力を合わせたさまざまな実験を通じてトークン化資産取引の決済を巡る最適解を見つけることができる」と説明した上で、SNBは三番目の選択肢を望ましいと考えており、リスクとメリットを検証すると付け加えた。
スイスでは既に、トークン化資産の決済にホールセール型中央銀行デジタル通貨(CBDC)を用いる実験が行われ、SNBが重要な役割を果たしている。