Rachel Metz

  • 「GPT-4」をアップデート、音声で尋ねれば音声で答える
  • マイクロソフトが支援するグーグル、14日に開発者会議

対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を開発した米オープンAIは、GPT-4モデルをアップデートした「GPT-4O(オー)」を発表した。スピードアップと低価格を実現したという。

  13日のライブ配信イベントで披露された新しい大規模言語モデル(LLM)、GTPー4Oは膨大な量のデータをインターネットから取り入れて学習し、文字情報や音声の扱いが優れ、50カ国語に対応する。有料ユーザーに限らず、誰でも使用できる。数週間内にリリースされるという。

  システムに話しかければ、わずかミリ秒で音声で返答し、流れるような会話が可能になると、オープンAIは説明。同様にプロンプトとして画像をシステムに見せれば、画像で応答できるという。

  ミラ・ムラティ最高技術責任者(CTO)は「相互のやりとりや使いやすさを飛躍的に向上させたのは今回が初めてだ」とブルームバーグ・ニュースに話した。「ChatGPTのようなツールとの共同作業が本当に可能になる」と続けた。

  GPT-4がゴールドスタンダードであり続けるAI界は、急速に進化しているが、今回のリリースはさらに揺さぶりをかけるとみられる。アンソロピックやコヒアなどのスタートアップや、アルファベット参加のグーグルといった大型ハイテク企業に至るまで、AIモデルを世に送り出す企業は増えており、特定のベンチマークではGPT-4に匹敵、あるいは上回る機能があると主張している。

  14日にはグーグルが開発者会議を予定している。AI先行組に属するグーグルは、この場でさらなるアップデートを発表するとみられ、マイクロソフトが支援するオープンAIとの競争に新たな展開が予想される。

  オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)はこの日のイベント終了後にソーシャルメディアの「X(旧ツイッター)」に投稿し、「さらなるプロダクトを近く発表する」と述べた。

原題:OpenAI to Announce ChatGPT Updates Via Livestream Monday (1)(抜粋)