[ワシントン 16日 ロイター] – 米司法省は16日、大麻に関する規制緩和案を発表した。実施されれば医学的な効果に関する研究なども進む可能性がある。
提案は大麻の分類を「1類」から「3類」に変更する内容。ヘロインなど1類の薬物は乱用の可能性が高く医学的効果はないとされているのに対し、3類は身体的・心理的依存性が中程度から低いとされる。
米食品医薬品局(FDA)は「慢性痛、疾患に関連した拒食症、吐き気・嘔吐の治療における大麻使用について、信頼できる一定の科学的裏付けが確認された」としている。
司法省の提案は「FDAのレビューでは、医療用の大麻利用が容認できないほど高いリスクをもたらすことを示す安全性の懸念は確認されなかった」とした。
米国では40州近くが何らかの形での大麻を合法化している。分類変更は大麻を合法化するものではないが、関連研究の活性化や医療用の使用に道を開き、同セクターへの投資拡大につながる可能性がある。
バイデン大統領は2022年に大麻の分類見直しを指示。左派寄りの支持層が重視する公約を果たした。