David Pan
- BIアナリストが承認の推定確率を従来の25%から75%に引き上げた
- SECは少なくとも1件の申請について23日までに決定発表する方向
暗号資産(仮想通貨)2位のイーサが急伸して1年半ぶりの大幅高となり、デジタル資産の上昇を主導した。イーサに直接投資する上場投資信託(ETF)少なくとも1本の承認について、当局者の反対姿勢が後退しているとの観測が強まった。
イーサ現物ETF承認は望み薄か、SECが23日までに申請1件判断へ
ニューヨーク時間20日午後4時49分(日本時間21日午前5時49分)までにイーサは一時14%高の約3490ドルとなった。ビットコインも上げ幅を拡大し、5%高の6万9442ドル。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、エリック・バルチュナス、ジェームズ・セイファート両氏がイーサ現物投資型ETF承認の推定確率を75%と、従来の25%からに引き上げたと表明したことで、イーサは一段高となった。
カンバーランド・ラブスのDeFi(ディーファイ、分散型金融)アナリスト、クリス・ニューハウス氏は、トレーダーやアナリストの間では交流サイト(SNS)上で「米証券取引委員会(SEC)が承認に傾いている可能性が高まっているのではとの観測が今は広がっており、トレーダーはポジション構築に躍起になっている。多くが承認のわずかな可能性すら完全に切り捨てていたためだ」と語った。
SECは数カ月にわたり動きが見られなかったが、少なくとも1件のイーサ現物投資型ETF申請について23日までに決定を発表する方向だ。
原題:Ether Jumps the Most in 18 Months on Speculation of ETF Approval(抜粋)