- エヌビディア決算、FOMC議事要旨、英総選挙の日程
- BHPのアングロ買収巡る駆け引き、米中古住宅販売
人工知能(AI)用半導体の巨人、米エヌビディアが決算と業績見通しを発表しました。下期の米国株の基調を決める可能性があるとして、注目されていました。1年前に強気の見通しを発表して以来、3倍余りに膨らんだ同社の株価は時間外取引で上げています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
予想上回る
エヌビディアの2-4月(第1四半期)決算では、売上高が予想を上回った。5-7月(第2四半期)の売上高見通しは280億ドル(上下2%のレンジ)と、市場予想268億ドルを上回った。同社は1株を10株にする株式分割も発表。四半期配当を1株当たり4セントから10セントに引き上げた。株価は時間外取引で一時5.1%高となった。
高金利維持
米連邦公開市場委員会(FOMC)が4月30日-5月1日に開いた会合では、政策金利をより長期に高水準で維持することが望ましいとの認識で当局者が一致した。インフレ率を当局の目標に下げる上で金融政策が十分に景気抑制的かどうかを巡り、「多く」が疑問を抱いていた。5月22日に公表された議事要旨で明らかになった。議事要旨によれば、参加者は金融政策が「良い位置にある」と分析。その一方で、正当化されるなら追加引き締めにも前向きだとさまざまな当局者が言及した。
大きな賭け
スナク英首相は総選挙を7月4日に実施すると表明した。与党・保守党は野党・労働党に支持率で大差を付けられており、スナク氏は予想されていたよりも早期の選挙で大きな賭けに出る。スナク氏は「今こそ英国民が将来を選ぶ時だ」と述べた。同氏は首相としての実績よりも、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に務めていた財務相としての実績に頼る部分が大きい。労働党のスターマー党首は「労働党への1票は経済的そして政治的な安定への投票だ」と訴えた。
協議開始に道
英資源・鉱業会社アングロ・アメリカンは、同業の豪BHPグループが新たに提示した386億ポンド(約7兆7000億円)相当の買収案を拒否。ただ同社と協議を開始することには同意し、鉱業分野では過去10年余りで最大規模となる買収に向け初めて道が開かれた。BHPは新たな買収案について「最終提案」だと説明したが、場合によっては交換する株式の比率引き上げといった提案内容の改善を前向きに検討するとしている。
予想外の減少
4月の米中古住宅販売件数は前月比1.9%減の414万戸と、予想に反して減少し、2カ月連続でのマイナスとなった。中古住宅の販売価格(中央値)は前年同月比5.7%上昇の40万7600ドル(約6400万円)。データが残る1999年以降、4月としては過去最高を記録した。中古住宅販売在庫は前年同月比で16%余り増加したが、現在の販売ペースで見た場合、在庫消化に要する期間は3.5カ月。5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
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