▽トランプ氏がTikTok積極活用へ、若者票掘り起こしで<ロイター日本語版>2024年6月6日午前 11:03 GMT+9
By Nathan Layne、 James Oliphant
[5日 ロイター] – 11月の米大統領選を控え、共和党候補のトランプ前大統領の選挙陣営が中国系動画投稿アプリTikTok(ティックトック)を積極的に活用し、バイデン政権がインフレ抑制に手こずっていると批判していく方針をロイターに明らかにした。若者有権者層の票を掘り起こすのが狙い。
トランプ氏は大統領だった際、同アプリ親会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)を安全保障上の脅威と断定し、同アプリを禁止する大統領令に署名したことがある。ただ、前月末になって格闘技イベントに絡んで13秒の動画を初めてティックトックに投稿。5日時点でフォロワーは550万人に達し、「いいね」の数は580万に及んだ。その後は投稿していない。 もっと見る
トランプ、バイデン両氏の支持率は僅差と示唆されている。18―29歳の有権者の票を巡っては、前回大統領選ではバイデン氏がトランプ氏に24%ポイントの差をつけて当選したものの、今回は現状のまま11月5日の投票日に突入すれば事態は様変わりする可能性がある。
米ピュー・リサーチ・センタ―の昨年の調査では、同アプリを通じてニュースに接する利用者のうち、44%が18―29歳の年齢層という。
トランプ陣営の幹部は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の高インフレに若者層は不満を募らせており、トランプ氏の今後のティックトック投稿は、経済に関するものが中心になるとの方針をロイターに語った。
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