Alex Wickham、Tom Rees

  • モーダント下院院内総務、式典途中退席は「完全に間違っている」
  • 右派政党「リフォームUK」のファラージュ氏、愛国的でないと非難

英与党保守党のモーダント下院院内総務は7日、前日にフランスで行われた第2次世界大戦ノルマンディー上陸作戦記念式典をスナク英首相が途中退席したことは「極めて間違ったことだ」と述べ、英総選挙を前に開かれたテレビ討論会で所属政党党首を強く批判した。

UK Prime Minister Rishi Sunak Closing Speech At Conservative Party Conference
モーダント下院院内総務Photographer: Hollie Adams/Bloomberg

  モーダント氏はBBCが放送した討論会で「今回の出来事は完全に間違っており、首相は当然そのことを謝罪している」と述べ、スナク氏は「われわれ全員を代表していた」と付け加えた。英主要7政党の代表が参加した討論会の冒頭はこの問題に議論が集中した。

  スナク首相は7日、フランスで前日に行われた記念行事の一部を欠席したことを巡り、謝罪を余儀なくされた。首相は帰国を早めてメディアのインタビューに応じたが、この判断は7月4日の総選挙で保守党が地滑り的に敗北する可能性を高める政治的・外交的な大失策とみなされている。

  右派政党「リフォームUK」から出馬表明したナイジェル・ファラージュ氏はこの機会を逃すことなく、スナク氏を 「完全かつ全くの恥 」だとし、「非常に愛国的でなく」、「恐ろしい 」と非難した。

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原題:Sunak Criticized for D-Day Gaffe by Tory Mordaunt in TV Debate(抜粋)