Tara Patel
- ルペン氏のRN、同氏のめいマレシャル氏政党が協力の可能性
- 投票意向の世論調査でRNは34%、マクロン氏連合は19%
フランスのマリーヌ・ルペン氏が率いる極右政党・国民連合(RN)と、同氏のめいで元下院議員のマリオン・マレシャル氏が、近く予定される総選挙でマクロン大統領に対抗するため協力する可能性を協議している。
2年前にマレシャル氏がルペン氏に背を向けてから2人は反目が続き、欧州議会選でも対立していた。手を組むとなれば政治的な関係が修復されることになる。
RNのバルデラ党首はマレシャル氏の政党との協議を終えた後、「選挙期間の間、マレシャル氏は建設的な姿勢を示した」と発言。「マクロン氏打倒のため、幅広い連合を構築する可能性についてマレシャル氏と話がしたかった」と述べた。
9日開票された欧州議会選挙でRNは31.4%の票を得た一方、マクロン氏率いる与党連合は15%に届かず大敗を喫した。マレシャル氏政党の5.5%を合わせると、極右政党の得票率は37%に達する。
この結果にマクロン氏は国民議会(下院)を解散、総選挙の第1回投票を6月30日に、第2回投票を7月7日に実施すると発表した。
ハリス・インタラクティブとM6、RTLが10日公表した第1回投票の意向を有権者にたずねた調査によると、RNが34%、マクロン氏の連合は19%で後れをとった。この調査は2744人の成人を対象に行われ、ルペン氏の政党が下院で第1党となることが示唆されている。
原題:French Far-Right Parties Edge Toward Coalition Against Macron(抜粋)