Alexandre Rajbhandari

  • ルペン氏率いるRNの支持率36%-エラブ調査
  • 有権者は経済運営に関してもRNへの信頼強める
マリーヌ・ルペン氏
マリーヌ・ルペン氏 Photographer: DENIS CHARLET/AFP

フランス国民議会(下院)選挙を1週間後に控え、極右政党・国民連合(RN)が引き続きリードを固めたことが複数の最新世論調査で分かった。マクロン大統領率いる中道与党「再生(RE)」を大きく引き離している。

  仏紙トリビューヌ・ディマンシュに23日掲載されたエラブの世論調査では、マリーヌ・ルペン氏率いるRNの支持率は36%。左派連合は27%、マクロン氏のREはわずか20%だった。

  同日公表されたイプソスの世論調査によれば、マクロン氏の支持率は4ポイント低下して28%となった。

  有権者は経済運営に関して、他のグループよりもRNへの信頼を強めていることが、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が23日発表したイプソスの調査では明らかになった。RNには政府の経験が乏しく、詳細な資金計画がないにもかかわらずだ。

  同調査によると、生活水準の向上やインフレ対策など、経済に関して正しい決断を下すとしてRNを信頼している有権者は全体の25%に上った。左派連合とREに信頼を寄せている有権者はそれぞれ22%と20%にとどまった。

  マクロン仏大統領は今月行われた欧州議会選挙で自ら率いるグループが惨敗したことを受け、国民議会の解散と新たな選挙実施を表明した。第1回投票は6月30日、第2回投票は7月7日に予定されている。

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原題:New Polls Show French National Rally Forging Ahead of Macron (1)(抜粋)