[ハーグ 25日 ロイター] – 国際刑事裁判所(ICC)は25日、ロシアのウクライナ侵攻時の戦争犯罪容疑でショイグ前国防相とゲラシモフ参謀総長に逮捕状を出した。
発表によると「少なくとも2022年10月10日から23年3月9日の間、ロシア軍によるウクライナ電力インフラへのミサイル攻撃について、両容疑者が責任を負うと考えるに足る合理的な根拠がある」と判断した。
ウクライナとロシアはICCに加盟していない。ロシアは、ウクライナのエネルギーインフラは合法的軍事目標と繰り返し指摘、民間人や民間インフラは標的ではないとしている。
ロシアがウクライナ侵攻を開始した2022年2月以降、ICCがロシア当局者らに発行した逮捕状はこれで計8件となる。昨年3月には、ウクライナからの不法な子ども連れ去りなどに関与した疑いで、プーチン大統領に逮捕状が出された。
ウクライナは逮捕状の発行を歓迎。ゼレンスキー大統領は「攻撃の計画と実行に関与した全ての犯罪者は、裁きが下ることを知っておくべきだ」と述べた。
タス通信によると、ロシア国家安全保障会議はICCの行動を「西側諸国によるロシアに対するハイブリッド戦争の一環」と批判。ただ、ロシアがICCに加盟していないことを理由に「無駄話にすぎない」とコメントした。