By David Lawder
[ワシントン 10日 ロイター] – 米財務省のジェイ・シャンボー財務次官(国際問題担当)は10日、中国の過剰生産問題から米国内産業と労働者を守るために関税以外にも「より創造的な」措置を講じる必要があるとの認識を示した。
同財務次官は外交問題評議会のイベントで、中国の生産は国内外の需要から「切り離され」ており、米国やその他の国の雇用を脅かす輸出を促していると指摘した。
バイデン政権による「通商法301条」に基づく最近の関税引き上げなど、従来の措置ではこうした問題に十分対処できないかもしれないと述べた。
「中国の過剰生産能力の影響を和らげるにはより創造的なアプローチが必要かもしれない」とし、「我々は明確にすべきだ。過剰生産能力やダンピング(不当廉売)に対する防衛は保護主義でも反貿易でもなく、他国の経済のゆがみから企業や労働者を守る試みだ」と語った。