[ロンドン 12日 ロイター] – ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabは、人工知能(AI)向け半導体メーカーの英グラフコアを買収した。買収額は明らかにされていない。
グラフコアはかつて米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのライバル企業として注目されたが、競争に必要な資金を確保するのに苦戦してきた。
2020年末時点の評価額は27億7000万ドルだったが、昨年公表された書類で、収支均衡化にさらなる資金が必要であることを明らかにした。同社は従業員数を5分の1削減し、ノルウェー、日本、韓国の事業を閉鎖している。
グラフコアの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のナイジェル・トゥーン氏は11日の記者会見で、ソフトバンクGとの取引により世界レベルで競争するために必要なリソースを得られると述べた。同社が困難な状況に直面してきたことも認めた。
買収額に関する質問にはコメントを控えた。
同氏は現職にとどまる見通し。
ソフトバンクG傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスとの提携の可能性については親会社のポートフォリオ全体のパートナーと協力すると述べた。