Amara Omeokwe
- 先週発表された1つを含む直近3つの指標で、幾分自信は深まった
- 労働市場が予想外に軟化した場合も金融政策対応の理由になり得る
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、4-6月(第2四半期)の経済データで、インフレが当局目標の2%に向かって低下しているとの自信を政策当局者が深めたと述べた。
パウエル議長は、先週発表された1つを含む直近3つのインフレ指標を挙げてこう述べた。ただ、利下げのタイミングについて具体的なメッセージを送る意図はないことも明確にした。
議長は15日、首都ワシントンのエコノミック・クラブでデービッド・ルーベンスタイン氏のインタビューを受け、「1-3月(第1四半期)には自信を高めさせるものは何も得られなかった。だが、先週発表された1つを含む第2四半期の3つの指標で、幾分自信は深まった」と語った。ルーベンスタイン氏は投資会社カーライル・グループの共同創業者。
米金融当局者の間ではこのところ、インフレ抑制に引き続き集中すると同時に、労働市場の潜在的リスクを強調するというトーンの変化が見られる。
パウエル議長は「インフレが鈍化し、労働市場は実際に冷えてきた。われわれは両方の責務に目を向けるつもりだ」とし、「これらのバランスはかなり改善している」と発言。労働市場が「予想外に軟化」した場合も、金融当局が対応する理由になり得るとの見解を示した。
原題:Powell Says Recent Data Raise Confidence Inflation on Path to 2%(抜粋)