- 不動産開発上位100社の契約販売総額、8月は26.8%減-CRIC
- 7月は19.7%減、政府支援でも落ち込みのペースが拡大
中国の住宅市場は8月に販売不振がさらに深刻化した。新築住宅価格は一段の下落が見込まれており、市場低迷を和らげる取り組みを阻害している。
不動産調査会社の中国房産信息集団(CRIC)の暫定データによると、不動産開発上位100社の契約販売総額は前年同月比およそ26.8%減の2510億元(約5兆1700億円)。減少率は19.7%から拡大した。
落ち込みのペースが加速していることは、5月に発表された政府支援策の効果が薄れていることを示している。中国では少なくとも10都市で、政府が新築住宅価格のガイダンスを緩和または廃止した。こうした動きは、新築住宅市場で値下げ競争を促すと予想されている。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)では、不動産セクターが依然として中国経済の足かせとなっており、政府が掲げる今年の成長目標5%を達成するには、一段の景気刺激策が必要だと分析している。不動産不況はここ2年、雇用市場から消費、家計資産まで、中国経済のあらゆる面で重しとなっている。
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原題:China Home Sales Slump Drags on Despite Government Rescue (1)(抜粋)