By Jonathan Landay

ロ新型巡航ミサイル「ブレベスニク」、米研究者が配備地点を特定

[ワシントン 2日 ロイター] – 米国の2人の研究者が、ロシアが開発中とされていた原子力推進式巡航ミサイル「ブレベスニク」の配備地点とみられる場所を特定した。

彼らによると、近年試験を続けてきたブレベスニクが実戦配備段階に入ってきていることが分かるという。

北大西洋条約機構(NATO)が「SSC-X-9スカイフォール」と呼ぶブレベスニクは、事実上射程距離が無限で、米国のミサイル防衛網をすり抜けることができるため、プーチン大統領は「無敵」の兵器と自賛する。ただ西側の専門家の一部からはその性能について疑いの声も出ている。

2人の研究者は、プラネット・ラブスによる7月26日付の衛星画像を利用し、首都モスクワの北475キロにある核弾頭貯蔵施設の隣にある建設現場が、恐らくブレベスニクの配備場所だと突き止めた。

研究者の1人、デッカー・エベレス氏はこの衛星画像を踏まえ、9つのミサイル発射台が建設されていると判定。ミサイルと関連部品を供給する建物や核弾頭貯蔵施設に隣接するこの地点が現在ブレベスニクを配備している唯一の大規模な固定施設だと分析した。

エベレス氏の依頼で衛星画像の検証を行った研究者のジェフリー・ルイス氏も、エベレス氏の見解に同意し、この一連の場所には従来とは非常に異なる特徴がある点から、ロシアがブレベスニクを配備しているのは間違いないと述べた。