By Noel Randewich, Suzanne McGee
[3日 ロイター] – 3日の米株式市場で半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの株価が9.5%下落し、時価総額は2790億ドル減と、米企業の1日の減少幅として過去最大を記録した。低調な経済指標を受けて市場が全面安となる中、人工知能(AI)に対する過度な期待の後退が売りに拍車をかけた。
フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)(.SOX), opens new tab は7.75%急落し、1日の下げ幅としては2020年以来の大きさとなった。
エヌビディアが8月28日に発表した第3・四半期(8─10月)の業績見通しが同社株を買い上げてきた一部投資家の予想ほど強気ではなかったため、AIへの不安心理が台頭した。 もっと見る
これまでの時価総額の最大消失額はメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabが22年2月3日に記録した2320億ドルだった。
米IT大手のAI投資を巡る懸念が強まる中、時価上位に入るマイクロソフト(MSFT.O), opens new tabやアルファベット(GOOGL.O), opens new tabは7月の決算発表以降、株価が下落傾向をたどっている。
ブラックロックのストラテジストは3日付の顧客向けノートで、AI関連設備投資が最終的にAIからの収入だけで回収できるかどうかについて疑問視する見方が一部であると指摘。AIに投資している企業が「バランスシートや資本を最も有効な形で活用しているかどうかを投資家は考慮する必要がある」とした。