▽立民代表選 泉代表 推薦人確保にメド 6日立候補正式表明へ<NHK>2024年9月5日 22時35分
立憲民主党の代表選挙は9月7日に告示されます。
立憲民主党の代表選挙に立候補する意向を固めている、現職の泉代表は、必要な推薦人の確保にメドが立ったとして、6日立候補を正式に表明することになりました。
5日の動きです。
泉代表 6日立候補表明へ
現職の泉代表は再選を目指し立候補する意向を固めていて、みずからに近い議員とともに党内での支持拡大に取り組んでいました。
そして、立候補に必要な20人の推薦人の確保にメドが立ったとして、6日午前、記者会見し、立候補を表明することになりました。
泉氏は、衆議院京都3区選出の当選8回で50歳。
2003年の衆議院選挙に当時の民主党から立候補して29歳で初当選し、民主党政権では内閣府政務官などを務めました。
3年前の衆議院選挙で党が敗北したことを受けて行われた代表選挙を経て、代表に就任しました。
代表としてことし4月の衆議院の3つの補欠選挙で全勝するなど党勢の回復に取り組みました。
立憲民主党の代表選挙をめぐっては、これまでに枝野前代表と野田元総理大臣の2人が立候補を表明しています。
野田元首相 記者会見 「汚れた政治の『うみ』出し尽くす」
立候補を表明している野田元総理大臣は記者会見し「汚れた政治の『うみ』を出し尽くしていかないといけない」と述べ、あさって告示される代表選挙で政治改革の実現などを訴えていく考えを示しました。
また、記者会見のあと国会内で開かれた自身の選挙対策本部の発足式に出席しました。
発足式には、20人余りの国会議員が参加し伴野豊・衆議院議員が選挙対策本部長に就任しました。
野田氏は「今回は『政権交代前夜』というコンセプトにしたが、次の本番である衆議院選挙で政権をとりたい。総理大臣経験者が軽々しく代表選挙に出るものではなく、政治生命をかけている。いいチームができれば、代表選挙に勝てるし、いいチームをつくり政権をとりにいきたい」と述べました。
馬淵氏 立候補見送る考え 推薦人が集まらず
党内の有志の国会議員らから立候補の要請を受けていた、馬淵元国土交通大臣は、午前、記者団に対し立候補を見送る考えを示しました。
馬淵氏は、「きょうの時点で、泉代表と江田・元代表代行、それに私も含めた3陣営のいずれも20人の推薦人が集まらない状況でこうちゃくしている。自分の思いを通そうとするのではなく、まずは候補者の一本化を図ろうということで、みずからの思いは封印する決意をした。最後まで一本化に全力を尽くす」と述べました。
枝野氏 政治改革や党改革の具体案を発表
立候補を表明している枝野前代表は午後、記者団に対し、政治改革や党改革の具体案を発表しました。
このうち政治改革については、法改正により、政策活動費の廃止、政治資金パーティーの開催や企業・団体献金の禁止、それに世襲による政治団体間での資金の移動の禁止などを行うとしています。
また党改革については、代表選挙への立候補の要件を緩和するため、必要な推薦人の数を所属議員の「10%」か「20人」の少ない方にするよう規則を改正するほか、女性や若手議員を党の執行部への積極的な登用を行うなどとしています。
枝野氏は記者団に対し「これからの党運営に加え、自民党の『裏金問題』についても国民的な関心が高い。政治への信頼を取り戻すため政治改革という大きな課題があり、改めて整理して発表した」と述べました。
訪問先の北海道奥尻町では、町が運営する自動車整備工場を視察しました。
この工場は、かつて民間の事業者が運営していましたが、人口減少などで採算がとれなくなり町営に移管したということです。
枝野氏は記者団に対し「都市では当たり前のように民間でやっていることでも、地域で支えていかなければならない象徴的な姿だ。過疎地や離島などの課題は、放置すれば、20年、30年先には日本全体の課題になるので、こうした状況を把握して課題に対応していける政治が必要だ」と述べました。
泉代表 「出られるか 出られないか いずれお話する」
立候補する意向を固めている泉代表は、午後、神戸市で行われた労働組合の大会に出席し、あいさつしました。
このあと記者団に対し、代表選挙の立候補に向けた準備状況について「とにかく今、仲間たちが頑張って推薦人を集めてくれている最中にあるので、結果として出られるか、出られないかはいずれ皆さんにお話することになる。あす、党代表としての記者会見もあるので、そのときぐらいにはお伝えできるのではないか」と述べました。
そして「ここまで党勢を伸ばし、回復させたいと思ってやってきた。4月の衆議院の補欠選挙でも勝利し、衆議院選挙の候補者もそろえていつ選挙があってもすぐに戦うという思いでやってきている。代表選挙を通じて、今後の党の可能性も国民に見てもらいたい」と述べました。
江田氏 泉代表や吉田氏と会談
立候補を目指す泉代表と江田・元代表代行は夜、党本部で会談しました。推薦人の確保状況を含め、両氏の間で候補者調整などについて協議したものとみられます。
会談のあと江田氏は記者団から「調整は決着したか」と問われたのに対し「そういう話にはなっていない」と述べました。
また江田氏はこのあと、同じく立候補を目指す吉田晴美氏の議員会館の事務所を訪れ、会談しました。
吉田氏 菅元首相が推薦人に
立候補に意欲を示している、衆議院当選1回の吉田晴美氏は、午前、東京・武蔵野市にある菅直人・元総理大臣の事務所を訪れ、会談しました。
この中で吉田氏は「推薦人の確保までもう少しだ」と述べ、支援を求めました。これに対し菅氏は「頑張ってもらいたい。野党の党首になり政権を取ってもらいたい」と応じ、吉田氏の推薦人になることを明らかにしました。
このあと吉田氏は記者団に対し「当選1回やベテランの力を結集して代表選挙のステージに立てるよう頑張っていきたい」と述べました。
また、立候補を目指すほかの議員との調整について「私自身はいまは見えていないが、対話を重ね、たくさんの議員が出られる形がいちばんいい」と述べました。