Mark Gurman

  • 新型「Apple Watch」も披露-「Series 10」はディスプレーが拡大
  • 「AirPods」を補聴器として利用できるようになるソフトウエアも

アップルは9日、主力製品のスマートフォン「iPhone」最新版、iPhone16を披露した。人工知能(AI)の利点活用に重点を置いて設計されていると、ティム・クック最高経営責任者(CEO)はイベントで述べた。

  iPhone16と16 Plusには新色が追加され、これまで上位機種にしか搭載されていなかったカスタマイズ可能なアクションボタンが搭載される。また「カメラコントロール」ボタンが追加され、写真を撮ったり、カメラ機能にアクセスできるようになる。アップルはカリフォルニア州クパチーノ本社でイベントを開催し、世界中にストリーミング配信した。

  今回のイベントではまた、スマートウオッチ「Apple Watch」の新製品を発表。ディスプレーサイズが大きくなったほか、睡眠時無呼吸症候群の検知機能を搭載する。ワイヤレスイヤホン「AirPods」を補聴器として利用できるようになるソフトウエアも明らかにした。

  イベントの主要テーマはAIだった。アップルは消費者による端末の買い換えを期待して、新たなAIプラットフォーム「Apple Intelligence(アップルインテリジェンス)」の準備を進めてきた。

  Apple Intelligenceにはデジタルアシスタント「Siri」の改良版や、テキストのプロンプトでカスタム絵文字を作成する機能が含まれる。

  Apple Watchの「Series 10」ではディスプレーの面積が30%大きくなり、ケースはより薄型となった。睡眠時無呼吸症候群の検知機能は150以上の地域で利用可能になると、アップルは説明した。

  Series 10は、「Series 9」より約10%薄い。アルミニウム製モデルより軽量なチタン製モデルも追加された。発売日は20日で、価格は399ドル(約5万7000円)から。上位モデルの「Ultra」の新型も披露された。発売日は同じく20日で、価格は799ドル。

原題:Apple Unveils iPhone 16, Touts Artificial Intelligence Features(抜粋)