▽野田聖子元総務相は出馬断念、上川陽子外相が9人目の立候補表明へ…自民党総裁選あす告示<読売新聞オンライン>2024/09/11 11:26

自民党総裁が座るイス

 岸田首相の後継を選ぶ自民党総裁選は12日に告示され、27日に投開票される。上川陽子外相(71)は11日午後、東京都内で記者会見し、立候補を表明する。2人目の女性候補で、総裁選への出馬表明は9人目となる。立候補に推薦人が必要となった1972年以降、最多だった5人を大幅に上回る状況だ。

自民党総裁が座るイス

 上川氏は11日午前、都内で記者団に対し、「誰一人取り残さないことを信条に政治活動をしてきた。声なき声を聞き、政策につなげる取り組みを訴えていきたい」と意気込みを語った。上川氏の総裁選出馬は初めて。衆院静岡1区選出の当選7回で、法相を3回、少子化相も歴任した。

 総裁選にはこれまで、小林鷹之・前経済安全保障相(49)、石破茂・元幹事長(67)、河野太郎デジタル相(61)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)、小泉進次郎・元環境相(43)、高市早苗経済安保相(63)、加藤勝信・元官房長官(68)が出馬を表明している。

 出馬を目指していた野田聖子・元総務相(64)は推薦人確保のめどが立たないため、立候補の断念を決めた。小泉氏の支援に回る方向だ

▽加藤勝信氏「しがらみをはねのけ、国民の所得倍増に命をかけて取り組んでいく」…総裁選出馬表明<読売新聞オンライン>2024/09/10 20:25

自民党総裁選への出馬を表明する加藤勝信・元官房長官(10日)

 加藤勝信・元官房長官は10日、国会内で行った記者会見で自民党総裁選への立候補を表明し、最優先課題として「国民の所得倍増」を挙げ、少子化対策としては給食費、子どもの医療費、出産費の負担をなくす「三つのゼロ」を目指すと宣言した。

上川陽子外相「20人の推薦人集まった」「日本初の女性首相の声がわき起こるよう精いっぱい活動」

自民党総裁選への出馬を表明する加藤勝信・元官房長官(10日)

 加藤氏の総裁選への出馬は初めて。加藤氏は「しがらみをはねのけ、国民の所得倍増に命をかけて取り組んでいく」と強調した。派閥の「政治とカネ」の問題では、政治資金収支報告書に不記載だった金額分について「党として国庫に返納する手続きを検討すべきだ」との考えを示した。

 憲法改正では、自衛隊の明記と緊急事態条項の創設について「方向性を同じくする政党と連携し、改正を実現する」と訴えた。大規模災害への対策強化に向けた首相直轄の「危機管理庁」創設も打ち出した。選択的夫婦別姓を巡っては、「家族同姓制度は維持しつつ、旧姓を通称使用にとどめず、法律上の姓として認める『旧姓続称制度』もありうる」と述べた。

 衆院解散・総選挙の時期については、記者会見後、記者団に「できるだけ早く国民の信任を受けることは必要だ」と語った。