▽イスラエル首相「北部住民を帰還させる」、通信機爆発に言及せず<ロイター日本語版>2024年9月19日午前 3:57 GMT+9

イスラエル首相「北部住民を帰還させる」、通信機爆発に言及せず

[エルサレム 18日 ロイター] – イスラエルのネタニヤフ首相は18日、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラとの緊張が高まる中、北部国境地帯から避難した住民数万人を自宅に帰還させる方針を示した。

レバノンで17─18日、ヒズボラの戦闘員らが使用していた通信機器が爆発し死傷者が出た件については言及しなかった。

ネタニヤフ首相は短いビデオ声明を発表し「従来から言明している通り、われわれは北部の住民を安全に自宅へ帰還させるつもりだ」と述べた。それ以上の詳細は明らかにしなかった。

イスラエルのガラント国防相はこれとは別に、戦争が新たな段階に入ったため、イスラエルがヒズボラと連日、銃撃戦を展開している北部国境により多くの部隊を派遣していると述べた。

▽レバノンでまた一斉爆発、ヒズボラ無線機 14人死亡・450人超負傷<ロイター日本語版>2024年9月19日午前 3:35 GMT+9

レバノンで新たな通信機器爆発、ヒズボラ標的か 3人死亡との情報

[ベイルート/ドバイ 18日 ロイター] – レバノン治安筋などによると、首都ベイルート近郊や各地で18日、イスラム教シーア派組織ヒズボラ戦闘員が使用していた無線機が一斉爆発した。

レバノン保健省は、14人が死亡し、450人以上が負傷したと発表した。

レバノン赤十字はXへの投稿で、南部やベカー高原など多くの地域で発生した複数の爆発に対し、30の救急隊が出動していると発表した。

イスラム組織ハマスの幹部は、レバノンに対する継続的な攻撃はイスラエル政府に責任があると非難している。

レバノンでは17日にもヒズボラの戦闘員らが利用していたポケットベルの爆発が相次ぎ、子ども2人を含む12人が死亡、3000人近くが負傷した。 もっと見る

18日に起きた爆発のうち少なくとも1回は、17日の爆発で死亡した人々の葬儀が行われていた会場付近で発生した。

治安筋によると、ヒズボラはこの日爆発した無線機を5カ月前に購入。17日に爆発したポケットベルの購入とほぼ同時期という。

ロイターが調査した爆発した通信機器の画像には、内部に「ICOM」と「日本製」のラベルが貼られていた。

レバノンは17日、通信機器の一斉爆発をイスラエルによる攻撃と非難し、報復を示唆。18日にはイスラエルの砲兵陣地をロケット弾で攻撃したと発表した。

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