半導体メーカー、インテルに同業のクアルコムがアプローチし、買収の可能性について協議していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。過去最大規模のM&A(企業の合併・買収)の可能性が浮上する。
クアルコムは最近、インテルに対して友好的な買収提案を行ったと、機密情報だとして関係者が匿名を条件に述べた。クアルコムはインテルの事業の一部を買収または売却する可能性を排除していないという。
関係者によると、当初の提案が合意に達するかどうかは不明で、どのような取引も独占禁止当局の厳しい監視下に置かれる可能性が高く完了までに時間がかかる見込み。クアルコムは米国の規制当局と協議しており、米企業同士の合併であれば懸念は解消されると信じていると関係者は述べた。
インテルは56年の歴史の中で最も厳しい時期にある。パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、現在取り組んでいる再建計画がインテルを独立企業として存続させるのに十分だと依然考えているが、別の取引のメリットも検討する用意があると、同関係者は述べた。両社は現在、アドバイザーとともにさまざまな選択肢を評価しているという。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が20日、クアルコムの関心について報じていた。
また、事情に詳しい関係者によると、ブロードコムは現在、インテルに対する買収提案を検討していない。以前にはインテル買収について考えたことがあると、関係者は付け加えた。
関係者によると、アドバイザーは引き続きブロードコムにアイデアを売り込んでいるという。ブロードコムの広報担当者はコメントを控えた。
原題:Chipmaker Qualcomm Is Said to Explore Takeover of Intel (2)(抜粋)