オープンAI、最高技術責任者も退社へ 資金調達への影響不明

[25日 ロイター] – 対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を運営する米オープンAIの最高技術責任者(CTO)であるミラ・ムラティ氏が退社する意向を明らかにした。同社では今年に入って幹部の退社が相次いでいる。

ムラティCTOはXへの投稿で「自分自身の探求の時間と余裕を作りたいため、退社する」と表明。

サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、この投稿への返信で、ムラティ氏の貢献に感謝した。移行計画については近く発表するとした。

オープンAIは現在、利益追求型への企業構造の転換を条件に、1500億ドルの評価額で65億ドルを調達する資金調達ラウンドに入っている。資金調達は完了前で、最終調整中という。

ムラティCTOの退社が今回の資金調達に影響を与えるかどうかは不明だ。資金調達の文書には「重大な悪影響」条項が設けられているものがあり、会社に重大な悪影響を及ぼすような事態が生じた場合に投資家は取引から撤退することができる。

ムラティ氏はオープンAIに6年半在籍。昨年11月に取締役会が共同創業者のアルトマン氏を一時的に解任した際には暫定CEOを務めた。

ムラティ氏はオープンAIの顔としてアルトマン氏と共に頻繁に登場し、5月にはチャットGPT最新モデルのプレゼンテーションを担当していた。