米、イラン対応でイスラエルと歩調 中東「一触即発」=国務副長官

[ワシントン 2日 ロイター] – バイデン米大統領は2日、イスラエルがイランによるミサイル攻撃の報復としてイランの核施設を攻撃することを支持しないと述べた。

一部のアナリストはイスラエルの対応について、イランが今年4月に行ったイスラエルへの攻撃に対する報復措置よりも厳しくなる公算が大きく、イラン核施設や石油施設が標的になる可能性を示唆しているという見方を示している。

バイデン大統領は、米国がイスラエルによるイラン核施設への攻撃を支持するかという記者団からの質問に対し「答えはノーだ」と応じた。

さらに「対応についてイスラエルと協議する。主要7カ国(G7)は、イスラエルには対応する権利があるものの、均衡の取れた対応をすべきとの見解で一致している」と語った。

  バイデン氏は「イランは明らかに道を大きく外れている」とし、イランに対する追加制裁を課すと表明。イスラエルのネタニヤフ首相と近く会談するとも述べた。

イランは1日、レバノンの親イラン派武装組織ヒズボラに対する軍事行動への報復としてイスラエルに向けて多数のミサイルを発射。イスラエルは報復を示唆している。 もっと見る

これに先立ち、キャンベル米国務副長官は米シンクタンクのカーネギー国際平和基金のオンラインイベントで、イランへの対応について、米国はイスラエルと立場を一致させようとしていると述べた。

イランの行動は「極めて無責任」で、何らかの対応を行うことが重要と改めて表明。同時に「中東情勢が一触即発的な状況にあることも理解している」とし、紛争が一段と拡大すれば、イスラエルだけでなく米国の戦略的利益も危険にさらされるとの考えを示した。

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