和田崇彦1

企業の資金需要DIは21年4月以来の高水準、中堅・中小で改善=日銀

[東京 22日 ロイター] – 日銀が22日に発表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の10月調査は、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス9となり、前回7月のプラス6から上昇。2021年4月調査以来の高水準となった。中堅企業や中小企業で資金需要が改善した。

個人向けの資金需要DIはプラス1で前回と変わらず。消費者ローンもマイナス2に低下し、20年10月調査以来のマイナス幅となった。ローン金利の上昇が重しになったとみられる。

今後3カ月間の資金需要判断DIは、企業向けがプラス3、個人向けがマイナス1でともに前回を下回った。

調査の回答期間は9月10日から10月10日まで、50の銀行、信用金庫が対象。